【催眠心理療法】心の診断書~心は複雑、解決法はシンプル~

 

「他人の心は分からない、自分の心でさえ分からないのだから」

 

他人の心が分かるというのは、予想であり妄想です。
特殊な能力で分かるという人も、この域を超えるものではないでしょう。
頭の中に映像が沸いてくる人、声が聞こえてくる人、感覚的なものを感じる人。
それらは、思考が生み出しているものだと、催眠の視点では考えることができるのです。

それよりも、母親の子供に対する直感力の方が、よっぽど能力が高いです。
子供の何気ない言動を敏感に感じ取って、何か変化があればすぐに分かります。
何か悪いことをしてたら、それは母親にバレていたことでしょう(笑)
自分のお腹から生まれてきた子供、本能として備わっているのでしょう。

 

「自分の心は自分のことなのに分からない」

 

もし自分の心が分かるのであれば、心の問題も自分で解決できるはずです。
もちろん、ある程度は自分の心は理解しているのですが、心の悩みの場合は感情に巻き込まれてしまうので、余計に分からなくなってしまいます。
他人のことは感情に巻き込まれないので、逆に客観的にみることができます。

 

 

私が行っている催眠心理療法(ヒプノセラピー)では、催眠誘導の時間よりもカウンセリングに時間をかけています。
2時間の内、80分~90分の時間を費やします。
それは、心の悩みを生み出している要因を分析するためであり、クライエントの心の中をじっくり診ていくからです。

言い換えると、「心の診断書」です。

 

人の心は複雑です。
同じ「あがり症」の相談であっても、人それぞれ症状が出る要因は違いますし、原因は一つではありません。
他人の評価が気になることは共通していても、人間関係、親子関係、全く関係がないと思えるようなところに大きな要因があることがあります。

紐をカバンやポケットに入れていると、いつの間にか絡まっていることがあります。
それを解こうとして、余計に絡まったことがあるのではないでしょうか。
心の悩みも同じような感じで、自分で解決しようとして色々試している内に、余計に複雑なものになってしまうことがあります。

 

心の問題を解決するためには、「なぜ自分は悩んでいるのか?」自分の心の中を知ることが大事です。
向き合うべき正体が分からなければ、対応しようがないからです。

自分の心と向き合うのは、とても勇気がいります。
それは自分の嫌な部分をみることにもなるからです。
「こんな自分がいたのか!」
その気づきこそが、解決のためのヒントや答えとなるのです。

 

自分の心の中を知ることができると、解決方法はけっこうシンプルなものです。

あがり症で悩んでいたクライエント。
心の中をじっくりとみていくと、ある重要なキーワードが出てきました。
「私は相手を見下すことがある」
立場や肩書で相手を評価して、自分より下だと思う人を見下していたのです。
そして自分より上だと思う人に対して緊張していたことが、ハッキリと本人の言葉で出てきました。

解決法はシンプルです。
自分が相手を「良い」「悪い」で評価してしまうと、相手からの評価を気にしてしまいます。
それが緊張という症状として表に出てきているのです。
ならば、相手を評価する、見下すことを止めていくことによって、解決に向かっていくのです。

 

人の心は表裏一体。
人の心は複雑だけど解決法はシンプル。

 

私はこのような意識をもってセラピーを行っています

 

 

●催眠術
https://mindcreate.com

●催眠心理療法(ヒプノセラピー)
https://mindcreate.com/hypnotherapy/

 

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