催眠術の技術やテクニックを身に付ける前に知っておくべきこと、トラブル回避とトラブル処理

先日、このような電話がありました。

「ある催眠術師に催眠術をかけられたのですが、一部の記憶が曖昧で、変な催眠をかけられているかもしれないと不安なのですが、どうすればいいですか?」

年に1度ぐらいある問い合わせです。

 

多少なりとも違いはあっても要点は同じです。

・一部の記憶が飛んでいる
・何らかの違和感を感じる
・体験したことへの不安や恐怖を感じる

誘導中の記憶が一部でも飛んでしまう人は、かなり被験性(催眠術のかかりやすさ)が高い人だと言えます。
例えば、幻覚が見えるぐらいの被験性が高い人でも、誘導中の記憶は覚えているものです。

 

このような場合は、実際に誘導した術者に聞くのが一番です。
当たり前ですが、どんな誘導を行って、その人がどんな状態になっているかを知っている唯一の人だからです。
ですので、まずは誘導者に聞くことをお勧めします。

ただ、どのような状況で起こりやすいのか?もあるので、初体験の人にとって見極めは難しいことでしょう。

①経験不足
 経験が浅いときは、催眠術にかかりやすい人に出会うとテンションが上がるものです。術者の「かけたい」欲求も強く、被験者の観察が疎かになってしまいます。そもそも被験者の催眠状態がどれぐらい深まっているかの見極めもできないでしょう。術者のレベルを超えて催眠が深まったときに起こると考えられます。

②悪意ある意図・目的
 もし、術者のレベルがある程度高くて、悪意をもっている場合も起こりえると考えられます。ここでの悪意とは「自分の好きなようにコントロールしてやろう!」というもので、「かけたい」欲求とは別物です。レベルが高い術者ほど、被験者をより深い催眠状態まで誘導することができますし、どんな状態であるか?の見極めもできます。

このような術者の欲望を感じたり違和感を感じたときは、断ることも選択の一つです。

 

このような場合、私に対しての依頼であれば受けてもいいのですが、無料で答えだけ知って不安を解消したい、という問い合わせばかりです。
このようなマインドも影響を受ける要因なのかもしれない、と思ってしまいます。

 

このブログを読んで頂いている方は、このようなトラブルを避けたいという人だと思います。
そこで、催眠術の実践練習をするときに、とても大事な考え方をブログで書いていて、加筆・修正しましたので、技術やテクニックを磨く前にぜひ読んでおいてください。

催眠術の取扱説明書 「心構え」と「トラブル回避とトラブル処理」

 

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