嫌いな食べ物を好きになる催眠術②

 嫌いな食べ物を好きになる催眠術。

今回は、術師の視点で書いていきます。

 

被験性がある程度高い人であれば、基本的にテクニックなしで成功させることができます。
「三つ数えるとあなたは〇〇が好きになりますよ~」「一つ、二つ、三つ」
そうすると、「美味しい!」と言いながらバクバク食べ始めることでしょう。
ショーとしてはこれで十分です。
ただし、これは解けやすい誘導になります。

 

基本的に催眠術はすぐに解けてしまいます。
そのままにしておけば、数十分もすれば自然に解けてしまうでしょう。
嫌いな食べ物が好きになるという催眠術の場合は、その他の現象よりも継続しやすいと言えます。
それは、本人にとって得なものだからです。
例えば、「しゃべれない」という現象が継続すれば生活にも支障が出るので困りますよね。
そうすると、すぐにその現象を手放していきます。
しかし、食べ物の場合は手放したくないので継続しやすいのです。
これは、本人の「食べれるようになりたい!」という思いの強さによっても大きく変わります。
ですから、1度掛けて解かずおくと1~2週間もつのはよくあることです。
もちろん、そのまま普通に食べれるようになった、ということもあります。

 

解けないようにするにはどうすればいいのか?
この視点はエンターテインメントには必要ありませんが、悩みの解決、目標の達成、セラピーを目的とする場合はとても重要な考え方になります。

 

前回の南先生の場合は、本人に自信をつけさせました。
催眠術でも何でも「食べれた」という経験ができました。
そして、それを1時間程度の車の移動中に何度も映像で見せて再認識させることで、「自分はきゅうりを食べれる」と自信をつけさせ、自己暗示を強化させたと思われます。

部屋で催眠術をかけてそのまま何もせずに移動していたなら、解けてしまった可能性もあります。
それが「きゅうり大好きです」と言うほどに食べれたのは、セラピー要素のある誘導の効果が大きかったと思われます。
解けてしまうことも予想してそのような対応をされたのは「さすが南先生」としか言いようがありません。

 

もう一つ、継続させるためのテクニックを紹介しておきましょう。
これは私がよく使うものです。

 

レモンが嫌いな女性がいました。
臭いをかぐだけで気持ち悪くなるほど大嫌いでした。
催眠術を掛けると大好きになり、まるでオレンジでも食べるようにレモン1個をたいらげてしまいました。
その後、予備に用意していたレモンも美味しそうに食べてしまいました。
そして、その後も普通に食べれるようになりレモンが好きになったそうです。

ここで私が誘導以外にやったことは、

●なぜレモンを食べれるようになりたいのか?
●レモンを食べれるとどうなるのか?

目的を明確にして、未来を想像させたのです。
そうすると、

「レモンが好きになったら色んな物を美味しく食べれそうだから」
「美容にいいから」
「健康にいいから」

という言葉が返ってきました。
ここでのポイントは、術者側から押し付けるように提案するのではなく、本人の口からその思いや考えを引き出すことです。
人に与えられたものではなく、本人から出てきた言葉には力があり、そして感情も伴います。
力のある、感情の伴った言葉は暗示が強化されます。
これをするのは、誘導前でも誘導後でもどちらでも構いません。

 

ちょっとしたテクニックを使うだけで、継続する時間が変わるということを覚えておいてください。

 

 

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