そうだ!催眠術、学ぼう。【その49】
催眠術は誰でも習得できる技術です
【その48】成功率を上げるテクニック③
催眠術は、被験者(掛かる人)の被験性(掛かりやすさ)に大きく影響します。
しかしながら、術師によって成功率は違います。
その違いは、いくつかの視点から考えることができますが、どれだけテクニックを使っているかが大切なポイントとなります。
催眠術は、「〇〇をすれば(テクニックを使えば)成功できる」というものではありません。
一つ一つのテクニックを、どの場面で、どのタイミングで、を意識しながら的確に使い、積み重ねていくことが大切です。
ここでは必殺技のようなテクニックではなく、小さなテクニックをいくつか紹介していきます。
小さなテクニックの積み重ねが成功率を上げる
今回は3回目です。
前回は、暗示誘導を行うときのテクニックをいくつか紹介しました。
その続きとなります。
●安全第一
●ハッキリと滑舌よく
●主語を明確に
●一定のリズムではなく、キーとなる言葉を強調する、テンポを変える
●言語、非言語の暗示を効果的に組み合わせる
●被験者と世界観を共有する
●主語を明確に
催眠術では、ちょっとした言葉によって被験者の反応が変わることがよくあります。
術師の意図する方向に反応するようにする為には「主語」を明確にすることも一つの方法です。
誰が(何が)、〇〇すると、誰が(何が)、どうなる
の何が(誰が)を明確にするのです。
例えば、術師が触ると笑ってしまう、という現象を起こしたいとします。
その場合は、「私が触れるとあなたは笑ってしまいます」という暗示誘導をすればいいでしょう。
ここで、主語を入れずに「触られると笑ってしまいます」と暗示誘導をすれば、術師以外の誰かが触れても笑ってしまうかもしれませんし、中途半端な反応になってしまう可能性があります。
私達が使っている日本語では主語が抜けていることが多いですが、催眠術の場合は主語を明確にすることによって、より術師が意図する方向に被験者が反応しやすくなります。
●一定のリズムではなく、キーとなる言葉を強調する、テンポを変える
「三つ数えるとあなたは体が重たくて椅子から立てなくなります。重力が十倍になります」「一つ、二つ、三つ」
このような誘導をするとき、ちょっとしたことで反応が変わります。
一定のリズムで誘導するのではなく、キーとなる言葉を強調したり、テンポを変える意識をして誘導してください。
文章では伝わりにくいですが、
「三つ数えるとあなたは体が重たくて椅子から立てなくなります。重力が十倍になります」「一つ、二つ、三つ」
このように太字の部分を強調したり、テンポ変えるだけで、被験者にその言葉がより強化されて認識され、暗示が強化されます。
今回も地味でちょっとした技術ですが意識して誘導してください。
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