そうだ!催眠術、学ぼう。【その39】
【その39】失敗からの学び①
催眠術は、何度も失敗を繰り返しながら気づき学び、成長していくものである。
時には荒々しく、時には突っ込んで、失敗を恐れずに誘導することも必要でしょう。
私自身も、数々の失敗を繰り返してきました。
大切なのは、失敗しないことではなく、その失敗から何を気づき、何を学ぶかである。
そして、その失敗をどのように今後に生かしていくかである。
このテーマでは、私の失敗談をいくつか紹介していきます。
そして、そこから何を学んだのかもお話します。
「二度と催眠術には掛かりたくない」
この言葉を何度言われたことでしょうか?
「あなたの催眠術は二度と体験したくない」と言われたこともあります。
「催眠術は術師も被験者も楽しむことが大切である」ということを人に言っていますが、実は、私自身の過去の経験あってのものなのです。
このような言葉は、催眠術を始めてから2年間ぐらいまで言われていました。
当時は、催眠術を掛けることが楽しくてしかたなく、まるで人を思い通りに操っているような感覚になっていたように思います。
被験者が疲れている様子や辛い様子を観察することなく、自分だけが楽しむ催眠術をやっていました。
例えば、〝笑いが止まらない“催眠術を掛けていて、被験者から「しんどいから止めて!」という言われているにも関わらず、「さらに面白さが増します」なんてやっていたのです。
そして、「催眠術は二度と掛かりたくない」と言われてしまうのです。
そうすると、その人にとっては、催眠術に対するイメージは最悪のものとなってしまいます。
今はさすがにそういう言葉は言われませんが、被験者のちょっとした反応を観察するようになりました。
少しでも、辛そうだな、と感じたらすぐに解きますし、誘導を止めることもあります。
ただし、このような事ばかりを気にして、縮こまって練習しないようにしてください。
・催眠術を楽しんでもらう
・催眠術で嫌な思いをさせない
という気持ちを持って練習することは大切ですが、あまりそこばかり気にしてしまうと縮こまって誘導する事になってしまいます。
どこまで突っ込めるかは人によって違います。
自分が「ここまでなら大丈夫」だと思うラインは、人によっては全然受け入れられる範囲だったりします。
逆に、自分が思うラインは、人によっては受け入れられなかったりもします。
要は、人それぞれに違うので、一人一人観察しながら見極める必要があるのです。
その見極めは、突っ込んでやってみないと分からないものでもあります。
嫌われる催眠術師になってみるのもアリかもしれませんね。
【イベント・セミナー情報】
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●2016年 2月21日(日) そうだ!催眠術、学ぼう。【京都】
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