そうだ!催眠術、学ぼう。【その36】
【その36】催眠術の掛け方「初級編」
マインド・クリエイトの催眠術師養成スクールは、催眠術の習得はもちろんのこと、その先に催眠を人生・生活に生かす力を身に付けることを目標としています。
そして、自由自在に催眠を使いこなせるよう、自分自身で新しい催眠誘導を創り出せるよう、「創造する力を身に付ける」ことを大きなテーマとしています。
その為に、催眠術の掛け方を3つの視点から学んでもらっています。
ここでは、「初級編」「中級編」「上級編」として紹介していきます。
まずは、「初級編」です。
この掛け方では、「初めて催眠術を体験する人に15分で幻覚を見せる」を目標にしています。
テレビで見るような催眠術を普通にできるようになります。
初級編では、まず形を覚えていきます。
本来、催眠誘導に決まった形はないのですが、基本的な技術や考え方を身に付けるために一定の形の誘導をしっかりと覚えてもらいます。
武道でも、まずは型を何度も繰り返して練習していきますが、型なくして実践で使えるようにはなりません。
人は必殺技的なものを求めてしまう傾向にありますが、必殺技というのは形を真似をすればできるというものではなく、型や基本があってのものです。
これは、催眠術でも全く同じです。
どんなに凄い技術であっても、形を真似しても意味がなく、基本があるからこその生かせる技術となります。
そういう意味でも、初級編は最も大事な掛け方となります。
野球に例えるなら、基礎体力をつける練習、基礎練習になります。
どれだけ一流のプロ選手であっても、ランニングやキャッチボールや素振りや基本練習は欠かさずに行っています。
それは、素晴らしいプレーをするためには欠かせない練習だからです。
私自身、初級編の掛け方を今でも欠かさずに練習しています。
やり始めた頃からずっとやってきて思うのは、いつまたっても「これで完成」とはならず、やればやるほど改善するところはありますし、まだまだ無駄な誘導をそぎ落とせるし、付け加える効果的な誘導があると感じています。
ですので、これからもずっと練習していくことでしょう。
初級編で覚えてもらう形はこちら。
興味・欲求・安心⇒被験性テスト⇒深化法⇒運動支配⇒感覚支配⇒記憶支配⇒覚醒
それぞれの流れで、様々な誘導法を身に付けてもらいます。
例えば、「興味・欲求・安心」を高めるための誘導は一つではありません。
いくつかの武器(誘導法)を持っておくことで、様々な被験者のタイプに対応できるようになります。
また、催眠術は、「何をするか?」ではなく「何のためにするか?」を考えて誘導することが重要となります。
ただ、決まった形を覚えるのではなく、「その誘導は何のために行うのか?」を考えながら誘導することが大切なのです。
そう意識して誘導していくことで、催眠誘導の本質を掴んでいきます。
最後にもう一度。
初級編の掛け方は、基本を身に付けるためにもとても重要です。
そして、基礎があるからこそ、中級・上級編の掛け方が生きるようになります。
【イベント・セミナー情報】
●2016年 2月13日(土) 1日で催眠術満喫セミナー【京都】
●2016年 2月21日(日) そうだ!催眠術、学ぼう。【京都】
●2016年 3月19日(土) 「掛ける」と「解く」の催眠療法講座