そうだ!催眠術、学ぼう。【その32】
【その32】タイプ別の誘導法と対処法②
今回のタイプは、
・挑戦的な人
・催眠術師をコバカにする人
です。
すべてのタイプに言えることですが、ある程度のレベルまで到達するまでは、勝手に「この人はこのタイプ」と見極めずに、とりあえず練習してみてください。
なぜなら、表面的な言葉ではなく、声のトーンや雰囲気や態度などによって見極めることが必要だからです。
その見極めは、経験によってより強く感じれるようになるものなのです。
●挑戦的な人
「俺、絶対に催眠術なんて掛からない」「掛からない自信がある」という言葉が出てきたら、挑戦的な人、だと言えるでしょう。
催眠術は、挑戦されると一気に掛かりが悪くなります。
基本的にはスルーでいいと思いますが、だいたいこの言葉が出てくる時は、何人かが集まっている時です。
そうであるなら、まずは集団催眠(全員一緒に誘導)で、被験性の高い人を選んで集中的に誘導します。
そして、様々な楽しい催眠術を掛けて、挑戦的な人に「自分も掛かってみたい」と思わせるようにします。
その変化は、言葉にしなくても、顔の表情や雰囲気で伝わってきます。
この時に大事なポイントは、最初に集中的に誘導する被験者が、楽しいと思えるような催眠術を掛けることです。
ここで、「犬になる」などの、まるで術師が思い通りに操っているような現象を起こすと、さらに挑戦的になり抵抗が強くなってしまうからです。
そうなってもまだ「掛けどき」ではありません。
さらに催眠術の楽しい世界観を作り、掛かることがとても楽しいことである、と思わせて、本人から「自分も掛けてもらっていいですか」「私も体験してみたいです」という言葉を引き出すことができれば、そこが誘導をスタートさせるときです。
これらの言葉を引き出すことで、相手が催眠術を受け入れるようになり、術師が主導権を握ることができます。
●催眠術師をコバカにする人
ごく僅かですが、催眠術師、もしくは催眠術をコバカにする人がいます。
私個人の考えですが、バカにされてまで誘導する必要はありません。
ですから、基本「無視」です。
それでも挑戦するのであれば、基本的には「挑戦的な人」に対する、誘導法・対処法を行ってみてください。
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