催眠用語の使い分け

催眠用語はたくさんあります。
辞書で調べたら出てくるものもあれば、誰かの造語がいつの間にか定着しているものもあります。

ちなみに、「予備催眠」という言葉は、松岡圭介さん(現在は小説家)が作ったそうです。※本人談
私が大好きな催眠術師でもあります。
あのキャラと独創的な発想をできる人は、そうそう出てこないでしょう。

これらの用語、私は使い方が難しいと思っています。
文章を書くときにも、どちらを使おうか?と今でも数分迷ってしまうことがあります。

例えば、

・「催眠術」と「催眠」
・「被験性」と「被暗示性」
・「催眠術に掛かる」と「暗示に掛かる」
・「催眠状態」と「トランス状態」

等など・・・

 

このような用語は、自分なりの使い方でいいと思います。
でも、自分なりに使い分けることが大切だと思います。
ちなみに、私の場合、自分なりの使い分けができるのに5年程かかりました。

 

 

「被験性」と「被暗示性」の違い。

 

被験者の催眠術の掛かりやすさの見極めとして、ほとんどの催眠術師は「被暗示性」という言葉を使っています。
私は「被験性」を使っています。最初の頃は、「被暗示性」を使っていたように記憶しています。
そもそも、「被験性」という言葉は辞書には載っていません。

では、なぜ私は「被験性」を使うのか?

それは、催眠術の掛かりやすさと、暗示の掛かりやすさは違うからです。
催眠術に掛かりにくい人でも、暗示には掛かりやすい人が多くいます。
暗示の掛かりやすさとは、もっと広く捉えて、言葉・文字・映像・音声などの刺激に対する反応のしやすさ、と私は考えています。

被験性とは、催眠状態の深まりやすさと、催眠現象の起こりやすさ、として使っています。

催眠療法の場合は、「被暗示性」を使うことが多いです。
それは、私が行っているセラピーは、催眠の深度よりも暗示を重要視しているからです。
暗示は誰でも入りますし、さらに言えば、何か心の悩みを抱えているということは、自分自身に悪い暗示を入れているからです。
ならば、その悪い暗示を解けば解決していくのです。
ですから、仮に催眠状態がまったく深まらなかったとしても、セラピーを行えるのです。

 

地味だけど難しい催眠用語の使い方。

 

 

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