自分の問題にしたら部下の成績が上がった話【スパルタ催眠術スクール】
心の悩み相談、催眠心理療法(ヒプノセラピー) 京都・大阪・滋賀
私は「課題の分離」の考え方が好きで、セラピーではよく取り入れています。
【課題の分離】
自分の課題と相手の課題を分けて考える、アドラー心理学の理論の一つ。
「部下が思うように動いてくれない」
「部下にもっとやる気を出させたい」
このように思っている人は、実はあなたの問題なのかもしれません?
今回は、悩み相談ではなく、催眠術の学びを通して大きな気づきを得られたスクール生のお話です。
催眠術を学ぶキッカケは人それぞれです。
・催眠術師になりたい
・催眠療法士(ヒプノセラピスト)になりたい
・仕事、恋愛、人生に生かしたい
少なからず、「相手を思うようにコントロールしたい」もあることでしょう。
入り口は何でもいいと思います。
まずは魔法のような催眠術を習得して、思うようにコントロールできるような体験をして楽しんで欲しいと思います。
でも催眠の本質を掴んでいくと、出口は想像していたこととは違う学びを得ることができるでしょう。
「部下が思うように動いてくれないのでコントロールしたい」
最初はそんな思いで催眠術を学ばれました。
目的が明確であると、目標に向けて本気で向き合うので、あっという間に催眠術を習得されました。
習得したら当初の目的は達成されたのか?
残念ながらそうではありません。
魔法のような催眠術を習得したからといって、それをそのまま日常で使えるわけではないのです。
もちろんこれは最初から分かっていましたし、まずは催眠の本質を理解してもらってから本題に取り組むべきだと思っていました。
スパルタ催眠術スクールでは、催眠術のかけ方だけでなく、日常に生かせる催眠心理もお伝えしています。
催眠術の習得はただの過程であり、本当の価値ある学びとは自分の人生に生かすことである、という考え方があるからです。
そしてスクールの中で、日常で使える催眠心理として「課題の分離」の話をしました。
誰に向けて話すかを特定してしまうと、本人に抵抗が生まれる可能性があるので、スクール生全員に向けて話をしました。
「部下が思うように動いてくれない」
「部下にもっとやる気を出させたい」
この言葉から何が分かるかというと、「部下の問題」だと捉えていることです。
相手が悪いと考えて、相手を変えようとしているのです。
この視点で考えてしまうと、相手をコントロールしようとしてしまい、それを相手は感じ取って逆に抵抗が生まれやすくなります。
これを「課題の分離」で考えると、そもそも困っているのは自分であり、相手の問題ではなく自分の問題であると捉えることができます。
部下が思うような結果を出せていないのは上司である自分の問題。
このように視点を変えることによって、問題を解決するための考え方や方法が変わっていきます。
スクール生はこの話を素直に受け止められて、部下がやる気を出して働きたくなる環境作りに取り組まれました。
・部下が何に困っているのかを聞く
・できていることを承認する
・仕事の流れを分かりやすくする
・サポート体制を整える
・自分の体験談を話す
これらのことにまず取り組まれました。
最後の「自分の体験談を話す」は、特に部下の心を動かしたのではないかと感じておられます。
実は、その方も以前は仕事で結果を出せませんでした。
にもかかわらず部下に結果を求めている自分に気づかれて、そんな自分の過去の体験談を話されました。
そのときの部下は、緊張から解放されたような表情になったようです。
どんな行動が、相手にどんな心の変化を起こしたのか分かりませんが、一つ明確に言えることは、相手の問題ではなく自分の問題だと捉えたことによって、取り組む課題が変わり、それから相手の反応が変わったということです。
人生は自分が思うようにいかないことばかりです。
そのとき、ついつい相手や環境のせいにしてしまいますが、「自分の問題」と捉えることによって、違う視点から問題に取り組むことができるようになります。
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