形→本質→手放す
催眠術の掛け方を説明するとき、さまざまな伝え方があります。
私自身、いくつかの伝え方をしています。
そして、講座の内容、受講生のレベルによって、どの伝え方をするか?を変えています。
【催眠術の掛け方①】
興味・安心・欲求➡被験性テスト➡深化法➡運動支配➡感覚支配➡記憶支配➡覚醒
まずは、形を覚えることが大切です。
催眠術に決まった誘導の流れはありませんが、まずはしっかりと理解して、習得するためには、一定の流れで徹底的に練習することをお勧めします。
人は欲張りな生き物で、色んな誘導の流れを身に付けようとしますが、それはただ単に色んな形を真似しているだけであって、大事なのは催眠誘導の本質を掴むことです。
催眠誘導は、「何をするか?」ではなく、「何のためにするのか?」を考えて行うことがとても重要です。
だからこそ、色んな形(流れ)を覚えるのではなく、一定の流れ、一つの流れを徹底的に練習していくのです。
料理に例えるなら、ハンバーグの作り方を覚えるとき、色んなレシピで作るよりも、1つのレシピで作り続けることによって、ハンバーグの作り方の基礎がしっかりと身に付きます。
【催眠術の掛け方②】
・催眠状態を深める
・暗示を入れる
・催眠現象を起こす
一つの流れを徹底的に練習して習得できる頃には、催眠誘導の本質を掴むことができます。
そして、次は、それまで行ってきた流れを、さらにざっくりとしたポイントで考えていきます。
それまで枠にハメて誘導してきたものを、枠を外して少しずつ形を崩していくのです。
そして、この頃には、自分のオリジナルの考え方やテクニックを、少しずつ誘導に入れていくことができます。
さらに実践を積み重ねていくことによって、うまくいくポイント、うまくいかないポイントも、データとして蓄積されていくことでしょう。
少しずつ、オリジナルの催眠誘導を創り出す力も身に付いていきます。
料理に例えると、肉の配合、スパイスの配合、こね方、焼き方など、を自分なりに変えていくことによって、より美味しいハンバーグを作れるようになります。
【催眠術の掛け方③】
・刺激
・反応
・観察
本質を掴み、自分なりの誘導ができるようになると、今度は、形を手放していきます。
掛け方①で書いたように、本来、催眠術の掛け方に決まった流れも形もありません。
どんな流れでもいいのです。
何をしてもいいのです。
ゴールは、被験者に楽しんでもらえる催眠術を掛けることであり、その為なら何をしてもいいのです。
ここまで辿り着けば、どんどん自分の誘導を創造していくことが出来ることでしょう。
そして、催眠がいかに色んな場面で生かすことが出来るのか?を、本当の意味で理解できることでしょう。
料理に例えると、お客さんの好みに合わせたハンバーグを作れるようになります。
年齢、その日の気分・体調によって、食べたいと思うハンバーグは違うものです。
基本的には、①➡②➡③、の順番にレベルが上がっていきます。
いきなり③の伝え方をしても意味が分かりませんし、①がベースにあるからこそ、②と③を理解することが出来るのです。
催眠術師養成スクールで言えば、①が基礎コース、②と③が上級コースとなります。
まずは、形をしっかりと身に付け、本質を掴み、形を手放していくのです。
形を手放したとき、本当の意味で、催眠術の学びを生かすことができることでしょう。
催眠術の習得は過程であり、せっかくなら、催眠術を自分の人生・生活に生かしたいと思いませんか?
ここまで考えてこだわっている催眠術スクールは、マインド・クリエイトだけでしょう。
【イベント情報】
●2015年10月24日 そうだ!催眠術、学ぼう。【京都】 残10席