そうだ!催眠術、学ぼう。【その48】

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【その48】成功率を上げるテクニック②

催眠術は、被験者(掛かる人)の被験性(掛かりやすさ)に大きく影響します。
しかしながら、術師によって成功率は違います。
その違いは、いくつかの視点から考えることができますが、どれだけテクニックを使っているかが大切なポイントとなります。

催眠術は、「〇〇をすれば(テクニックを使えば)成功できる」というものではありません。
一つ一つのテクニックを、どの場面で、どのタイミングで、を意識しながら的確に使い、積み重ねていくことが大切です。
ここでは必殺技のようなテクニックではなく、小さなテクニックをいくつか紹介していきます。

小さなテクニックの積み重ねが成功率を上げる

 

今回は2回目です。
暗示誘導を行うときのテクニックをいくつか紹介します。
同じ誘導文であっても、どれだけ意識してテクニックを使うかによって成功率は変わってきます。

●安全第一
●ハッキリと滑舌よく
●主語を明確に
●一定のリズムではなく、キーとなる言葉を強調する、テンポを変える
●言語、非言語の暗示を効果的に組み合わせる
●被験者と世界観を共有する

とりあえずは、これぐらい意識して誘導すればいいでしょう。

 

●安全第一

テクニックではありませんが、催眠誘導を行うときは、成功させるかどうか以前に、被験者の安全を確保することを第一に意識してください。
「椅子から立てなくなる」現象であれば、立とうとして体を持ち上げたときにバランスを崩して、床に倒れてしまうことも考えられます。
最悪、床に頭を強く打ってしまうこともあるのです。
そうすると、せっかく楽しい催眠術が、被験者にとって嫌な思い出にしかなりません。

いつでも、被験者の体を支えられるように心の準備をしておきましょう。
そして、それは被験者にも伝わり安心感を与えるのです。

 

●ハッキリと滑舌よく

これもテクニックというほどのものではありませんが、とても大切なことです。
暗示誘導は、暗示を入れるという要素もありますが、被験者にどのような反応が起こるのかを明確に伝えてイメージさせる要素もあります。
小さな声で口ごもった誘導だと、伝わらない場合もあります。

また、そのような誘導は、自信がないようにも思われてしまいます。
被験者にとって、特に初めて催眠術を体験する人にとって、自信なさげな術師に掛けられる催眠術ほど怖いものはありません。

自信を持って誘導している人は必ずと言っていいほど、ハッキリと滑舌よく誘導しています。
自信がなくても、自信があるフリをして誘導することを心掛けてください。

 

次回へつづく・・・

 

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催眠心理療法
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