そうだ!催眠術、学ぼう。【その40】
【その40】失敗からの学び②
勝手な予想は見極めではない
催眠術において、見極め力はとても重要です。
見極め力とは、被験者がどれぐらい催眠術に掛かりやすいかどうか?をいかに早く判断できるかどうかの力です。
見極め力が高ければ、会話の中から判断することもできますし、初期誘導の段階で判断することもできます。
あるイベントでのお話。
そのイベントには、40名以上の人が参加されていました。
催眠術を初めて体験する人もたくさん参加されています。
その中で、私は術師として参加していました。
ある一人の男性参加者の前に座り話をしました。
あまり人に対して心を開かないようなタイプ。
催眠術の質問をしてくるけど、理論的に話をするようなタイプでした。
そこで私は、「この人は催眠術に掛かりにくい」と思い、早々とその席を立ち違う席へと移動しました。
しばらくすると、他の術師仲間がその男性の席に座って話をしています。
そして、誘導を始めました。
なんと!ガッツリと掛かっているではありませんか!
「掛からない」と思ったのは、私の勝手な予想だったのです。
「なんでやらなかったのか!」と後悔しました。
この経験から、勝手な予想はせず「とりあえずやってみる」を心掛けて練習するようになりました。
勝手な予想は、見極めでも何でもありません。
「掛かりやすい」見極めはしてもいいですが、「掛かりにくい」見極めはしないでください。
特に最初の頃は、「掛かりにくい」見極め、いや予想をしてしまうことによって、練習する機会を逃してしまうこともあります。
「掛かりにくい」と思いながら誘導すると、自信を持って誘導できなくもなってしまいます。
そうすると、成功率にも影響してしまいます。
何百人と練習をしていると、その内に「掛かりにくい」見極めができるようになります。
これは、予想ではなく、見極めなのです。
「予想」と「見極め」
この二つは大きく違います。
【イベント・セミナー情報】
●2016年 2月13日(土) 1日で催眠術満喫セミナー【京都】
●2016年 2月21日(日) そうだ!催眠術、学ぼう。【京都】
●2016年 3月19日(土) 「掛ける」と「解く」の催眠療法講座