そうだ!催眠術、学ぼう。【その34】
【その34】タイプ別の誘導法と対処法④
●掛かりたい気持ちはあるが抵抗が強い人
このタイプが一番多いと言ってもいいかもしれません。
テレビで見る魔法のような催眠術。
「一度は掛かってみたい!」と思うことでしょう。
でも、、、
操られたらどうしよう、、、
意識がなくなったらどうしよう、、、
恥ずかしいことをさせられたらどうしよう、、、
このような、催眠術に対する誤解や思いから、不安や恐怖が生まれ抵抗が強くなってしまう人がいます。
その抵抗が小さいものであれば、誘導しながらでも対応することができますが、大きなものであれば、誘導する前にある程度取り除いておく必要があります。
抵抗が大きく、不安や恐怖に焦点が当たっている状態で誘導しても、ますますそれらが強くなってしまい、さらに掛かりにくくなってしまうことがあるからです。
ここで大事なポイントは、その人がどこに不安や恐怖を感じているのか?をしっかりと受け止めることです。
ただ単に、決まった内容で、催眠の説明をすればいいというわけではありません。
「意識がなくなったらどうしよう、、、」と不安を感じている人に、「催眠術で操られることはない」と説明しても、ブレた説明になってしまうのです。
その為、どんな不安や恐怖によって抵抗されるのか?いくつか考えておき、それに合わせた説明を事前にいくつか用意しておくことをお勧めします。
また、ダラダラと長い説明をすることもNGです。
長くなるほど、たいして話を聞いていませんし、理解することが難しくなりますし、逆に不安や恐怖を強化してしまうこともあるからです。
どこかで同じような話はしましたが、説明するときは「シンプルに短く」を心掛けてください。
最後に簡単なテクニック紹介しておきましょう。
相手から催眠術に対する不安や恐怖の言葉が出てきたら、まずはその言葉を受け止めてください。
例えば、「意識がなくなってしまうことはないのですか?」という言葉が出てきたら、「そうですよね~テレビで見てしまうとそのようにイメージしてしまいますよね」と受け止めてあげるのです。
そして、そこから「でも、催眠中に意識がなくなることはないんですよ~、例えば、、、」というように説明をしていきます。
いわゆる「YES・BUT法」です。
ここで、「いやいや、そんなことはないんですよ」といきなり返してしまうと、さらに身構えてしまい、抵抗が強くなってしまうこともあります。
名前ぐらいは誰でも知っていて、とても簡単なテクニックなのですが、多くの人が使っていないと感じます。
催眠に限らず、日常のコミュニケーションにおいても同じです。
抵抗を感じる人、あまり好きになれない人、一緒にいたくない人を思い出してみると、その人は「YES」がない人かもしれません。
地味なテクニックではありますが、催眠でも日常のコミュニケーションでも、たった一言「YES」を入れることで、相手のあなたへの印象は変わることでしょう。
【イベント・セミナー情報】
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