そうだ!催眠術、学ぼう。【その28】
【その28】催眠術はどれぐらい継続するのか?
催眠術を掛けて解かなかったとしたら、どれぐらい継続するのか?
基本的に、催眠術はすぐに解けてしまいます。
仮に「タバコがまずくなる」と掛けてそのままにしておいても、しばらくすると、いつも通りにタバコを吸うことでしょう。
特に、「〇〇できなくなる」という禁止暗示の現象はすぐに解けてしまいます。
なぜなら、自分にとって必要なものではないから、いらないものだからです。
無意識は、必要がないものを手放していくのです。
逆に、継続する場合もあります。
自分にとって必要なもの、手放したくないもの、は継続しやすくなります。
一週間解けないこともあれば、永遠に解けないこともあります。
例えば、「嫌いな食べ物が好きになる」というような催眠術は継続しやすいでしょう。
本人がそれをどれだけ求めているか?によっても変わってきますが、手放す必要がないからです。
「タバコがまずくなる」も、本人がどれだけの思いで禁煙したいか?によって、どれだけ継続するかが変わってきます。
ただし、タバコの場合は、中毒・依存の要素があるので、催眠術だけでというのは難しいでしょう。
すぐに解けるからこそ、催眠術は面白いのかもしれません。
エンターテイメントとしての催眠術は、魔法でいいのです。
魔法にかかる、魔法が解ける。
この分かりやすい絵が、人を魅了するのでしょう。
逆に、セラピーの場合は、解けないようにする必要があります。
その為に、解けないポイントを使います。
よく知られているものとして、回数を重ねる、があります。
回数を重ねるごとに暗示が強化されていくからです。
他には、先ほど挙げた継続するポイントも生かしますし、解けることへの不安や恐怖を与えるのも効果的です。
【イベント・セミナー情報】
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