10日間のヴィパッサナー瞑想コース 体験記①

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5/24~6/4まで日本ヴィパッサナー協会の10日間のヴィパッサナー瞑想コースに参加してきました。
とても感動的で素晴らしい体験だったので、その体験記を書いていきたいと思います。

 

まず最初に、とても辛いガチの修行であった、と言っておきましょう(泣)

 

この体験記では、瞑想法については書きません。
このコースを通じて、どのような学びや気づき、変化が起こったのかを書いていきます。
また、ここでの内容は、あくまで私個人の感想です。
そして、瞑想を学び始めたばかりですので、個人的な理解や解釈によるものも含まることを理解したうえで読んでみてください。

 

ちなみに、この協会のすべてのコースは、参加者(以下、古い生徒)の寄付、ボランティアスタッフによって運営されています。
まずは、素晴らしい体験と学びをさせて頂いたことに、心より感謝を申し上げます。

 

 

ヴィパッサナーとは、インドにおける最も古い瞑想法です。
長い年月の間に失われてきましたが、2500年前にゴーダマ・ブッダによって再発見されました。
物事をあるがままに見て、自己観察によって自己浄化を行う方法です。
そして、苦悩からの解放、その先には解脱や悟りを目指します。

この協会で広めている瞑想は、色付けされたものではなく、本来の純粋な、シンプルで本質を学べる内容でした。
どういう事かというと、瞑想といっても様々なものがあって、それらは、広まっていくほどに指導者の自分なりの考え方や方法が付け加えられているそうです。
どの世界でも同じことが言えて、これ自体は悪いことではないのですが、瞑想の本質を掴むためには、やはり源流を学ぶのが一番です。

ヴィパッサナー瞑想は、アショーカ王の時代に北インドでが広まり、インド全域、国外まで広まりました。
しかし、その王の時代以降、この瞑想法は次第にすたれて、インドでは消滅してしまいます。
同じ瞑想法が隣国のビルマ(現ミャンマー)に伝わりました。
ここでは、ブッダの瞑想法が純粋さを保ったまま、世代から世代へ、指導者から弟子への伝道という形で保存されました。
そして、この瞑想法は再びインドに戻ってきて、この協会ではその内容を伝えているのです。(協会の資料より抜粋)

たまたま受けたのがそういう所であったのは、本当に幸運だったと思います。

 

 

なぜ私がこのコースを受けようと思ったのか?

 

以前から知り合いから話を聞いていて、一度参加してみたいとは思っていたのですが、瞑想を体験することの他に明確な目標を持って参加しました。
大きくは三つです。

①瞑想とは何なのか?

何度かは数時間程度の瞑想を体験したことはありますが、正直よく分かっていませんでした。
一度しっかりと学びと体験をしてみたいと思っていたのですが、どうせなら本格的な所で学びたいと思い、このコースを選択しました。

②瞑想状態と催眠状態の違いは?

入り方が違うだけで瞑想状態と催眠状態は同じようなもの、というぐらいに思っていました。
実際はどうなのか?を知りたいと思いました。

③情報が遮断された長期間の環境で自分にどのような変化が起こるのか?

このコースで特に惹かれたのは、出来る限り情報が遮断された中で体験できることです。
外部との接触は当然のこと、携帯を見ること、本を読むこと、人と話をすることさえ禁止されているのです。
人は刺激を与えられなければ、内側に意識が向きやすくなります。
それは、意識状態が変わりやすいということであり、深まりやすいという事でもあります。
そんな環境で長期間いれば、自分がどのようになるのか?とても興味深いものでした。

 

そして、これらの目標を達成するために強く意識していたのは、催眠を持ち込まないという事でした。
催眠の視点から考え理解しようとしてしまうからです。
ですから、催眠は横において参加しました。

 

 

イメージしやすいように、どのようなスケジュールで、どのような規律だったのかも説明しておきます。

 

初日は、昼過ぎに受付が始まります。
何があっても10日間のコースを受ける、ことを誓約され受講資格が与えられます。
そして、携帯電話、書籍、ペン、貴重品などをセンターに預けます。
夕食を食べた後にオリエンテーションがあり、コースの説明と簡単な瞑想をします。
ここから人との会話は一切禁止されます。
「聖なる沈黙」と言われています。

次の日から、本格的な10日間のコースがスタートです。
基本的には、次のような時間割で行われます。

4:00~4:30   起床
4:30~6:30   瞑想
6:30~8:00   朝食・休憩
8:00~9:00   グループ瞑想
9:00~11:00   瞑想
11:00~13:00   昼食・休憩
13:00~14:30   瞑想
14:30~15:30   グループ瞑想
15:30~17:00   瞑想
17:00~18:00   ティータイム
18:00~19:00   グループ瞑想
19:00~20:30   講話
20:30~21:00   グループ瞑想
21:00~21:30   質問
21:00       就寝

これだけ見ても分かると思いますが、超ハードなスケジュールです。
「聖なる沈黙」は、10日目の午前中で解かれ、そこから自由に他の参加者と話をすることができます。
そして、次の日の最終日は瞑想と講話が2時間あり、朝食をとった後に全員で清掃して終了となります。
ですから、実際は12日間の日程で行われました。

 

次は規律です。

●指導者と瞑想法に従う
●宗教儀式や祭式、その他の瞑想法の禁止
●聖なる沈黙
●男女の分離
●身体の接触の禁止
●ヨーガおよびその他の運動の禁止
●お守り、数珠、水槽、お札などを身に付けることの禁止
●アルコール、タバコ、麻薬の禁止
●外部との接触禁止(緊急時には可)
●音楽、読書、筆記の禁止

出来る限りの刺激をなくし、コースに集中するための規律でもあります。

 

何となくでも、どんな環境だったかイメージできたでしょうか。

 

それでは、私にどのような変化が起こり、どんな結果を得られたのか?
まずは、明確なものから挙げていきます。

●10日間の禁煙・禁酒

お酒は一切飲みたいと思いませんでした。
タバコは少し心配していたのですが、これも苦労なくできました。
強制的なので、自分の中で決断したからという事もあるでしょう。
ちなみに今のところお酒は飲んでいません。
タバコは、アイコス(水蒸気のタバコ)で十分いけてます。

●4キロのダイエット

実は、参加する前に5キロ痩せることを目標にしていました。
食事は肉・魚はなく野菜中心のヘルシーメニューでしたが、自由に好きなだけ食べることができます。
ですから、1日2食といっても、そこまでお腹が減ることはないでしょう。
その中で、出来る限り食べる量を減らしました。
ほとんど食べないこともありました。
不思議なことに、それでも空腹感はあまりありませんでした。
絶食も可能ではないか、と思ったほどです。
それでも体は正直で、皮膚に異変が出てきたので、8日目ぐらいからは少し量を増やしました。
ただ、10日目に大好きなカレーが出たときは、思いっきり食べてしまいました(笑)

●鼻呼吸がうまくできるようになった

思わぬ副産物もありました。
私は、以前から鼻呼吸が苦手でした。
寝るときも、鼻呼吸で眠りについても、いつの間にか口呼吸に変わっています。
ですから、朝起きるときは、口の中がカラカラになっていることがよくあります。
瞑想は鼻呼吸で行いました。
最初はやりにくかったのですが、1日中やっていれば自然に慣れていきました。
そして、2日目には鼻呼吸で眠れるようになってました。
ネットで調べてみると、口呼吸は様々な悪影響を生み出し、鼻呼吸は様々な良い効果があるようです。
どうやら、イビキがうるさかったのも、呼吸の影響があったようです。
これだけでも、コースを受講した価値があったと思います(笑)

●早起きの習慣がついてスッキリ目覚めるようになった

このコースを受講する前は、だいたい3:00頃に寝ていました。
コース中に起きる時間が寝る時間だったというわけです。
一番心配していたのですが、緊張もあってか大丈夫でした。
いや、実は1回寝坊しました(笑)
これだけはやるまい、と強く思っていたのに・・・
スタッフの人に静かに起こされたのですが、気づいた瞬間「ハッ!」という声が出ました。
人が本当に「やってしまった!!」と思ったときは、吐くのではなく吸う「ハッ!」が出るもんなんですね(笑)
それでも10日間早起きしている慣れてくるものです。
今朝も自然に早く目覚めることができました。
これを機に、生活習慣を変えていこうと思っています。

 

 

とまあ、こんな変化や結果を得られたわけですが、もちろん私が求めていたものは他にあります。
本題はここからです。

 

が、今回はここまで。

 

 

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