実は多い「あがり症」の悩み、催眠心理療法で解決する

マインド・クリエイトでは、2008年から催眠心理療法(ヒプノセラピー)を行っていますが、その中で最も多い相談内容が対人関係を含めた「あがり症」です。
全体の相談内容の約30%になります。

これは私自身が驚いたことでもあるのですが、「あがり症」だけでなく、表面的には分からない、本人が隠している心の悩みを、多くの人が持っているということなのかもしれません。

マインド・クリエイトが行っている「催眠心理療法」で、どのように「あがり症」を解決していくのか?を詳しく解説していきます。

【目次】

・あがり症とは?
・あがり症でこんな損をしていませんか?
・心の悩みの根本的な要因とネガティブな感情との付き合い方
・催眠心理療法であがり症を解決する
・最終的には心のあり方が大事
・まとめ

●あがり症とは?

大勢の人前で話をするときや、初対面の人と話をするときなどに、緊張してうまく話せない、といった反応が出てしまうことを「あがり症」と呼ばれています。

どんな反応が起こるかは人それぞれです。
・手、額、脇などに大量の汗をかく
・声が震える
・足が震える

どんな状況で起こるのかも人それぞれです。
・会社の会議
・初対面の人と話をする
・特定の場所や人
・人数による

「あがり症」と一言でいっても、人それぞれ反応が起こる要因も違いますし、解決方法も違います。
マインド・クリエイトが行っている催眠心理療法(ヒプノセラピー)の考え方ややり方を説明しながら、あがり症を解決するためのヒントや答えをお伝えできればと思います。

●あがり症でこんな損をしていませんか?

実を言うと私自身、人前で話をするときに、かなりの緊張をしてしまいます。
仕事柄、スクール・セミナー・イベントなどで人前に出る機会が多いのにも関わらずです。
こんな話をすると、「そんな風には全く見えません」「いつも落ち着いて話をしているので信じられない」なんて言葉をよく言われます。

でも本当のことで、直前まで落ち着きませんし、吐きそうになることもあります。
「移動中に何かのトラブルで電車が止まればいいのに」なんて思うこともあります(笑)

以前の私は、あがり症を理由に損をしていたと感じます。
それは人と会う機会、人前で話をする機会を避けていたことです。
これは「あがり症」で悩んでいる人の多くに共通していることだと思いますが、対人関係を避けることが、あがることを避ける一番簡単な方法でもあるからです。
でもこれは、人生において多くの出会いやチャンスを逃してしまうことになります。

人生は一度きり。

あがり症という理由で止めていた考えと行動を手放し、損をしていた過去を取り戻すこともできるのです。

 

●心の悩みの根本的な要因とネガティブな感情との付き合い方

人前で話をするときに緊張してしまう。

これは「あがり症」の根本的な要因ではありません。
その他の心の悩みにおいても同じことが言えます。

なぜ人は悩んでしまうのか?

それは症状や緊張するという反応ではなく、「ネガティブな感情を感じたくない」という、あなたの思考や心のあり方にあり、それが継続することで心の悩みを生み出すのです。
一度人前で緊張したからといって、悩みにはなりません。
そうすると、ネガティブな感情を避けるための選択と行動をしてしまい、その悩みは定着して、さらには強化していくことがあります。

よく分からないですよね。
でもこの本質を理解することができれば、受け入れ方が変わり、あがり症であれば「緊張は最高のパートナー」と思えるようになるかもしれません。
そうすると、「緊張してはダメ」から「緊張してもいい」と受け止め方が変わり、緊張とうまく付き合えるようになります。

催眠心理療法(ヒプノセラピー)で、多くの心の悩みの相談を受けてきて感じることがあります。
それは「ネガティブな感情=悪」と捉えていることです。
緊張・不安・恐怖・気分の落ち込み、などの感情をまるで敵であるかのように捉えているのです。

敵だと捉えると、その感情を
・避ける
・考えないでおこうとする
・見ないようにする
・戦う
・無理やりプラスの感情に変えようとする
なんてことをしてしまいます。

そうするとどうなるのか?
このようなことをしてきた人なら分かると思いますが、ネガティブな感情は無くなるどころか、さらに意識してしまい、より強くなってしまうことがあります。

ではどう受け止めればいいのか?

「ネガティブな感情はあってもいい」
「ネガティブな感情は自分のパートナー」

そもそもなぜ人間はネガティブな感情を感じるのか?それは自分の身を守るためです。
不安・緊張・恐怖を感じるからこそ、危険を察知することができますし、未来を予測して準備をすることができます。
人間にとってなくてはならない感情なのです。

受け止め方が変われば、ネガティブな感情を感じたときの反応が変わります。
避けたり戦うのではなく、受け入れることができるようになります。
悪でも敵でもなく、自分のパートナーなのですから。

最初はこのように捉えることは難しいかもしれませんが、意識しつづけることで、少しずつでも変わっていきます。

 

●催眠心理療法であがり症を解決する

催眠療法と聞くと、どんなイメージがありますか?

よくテレビで見る魔法のような催眠術と混同されることがあります。
・椅子から立てなくなる
・声が出なくなる
・水がお酒になる
・名前を忘れる
・目の前に会いたい人が現れる
など、とても不思議で魔法のように思います。

「催眠術をかけてもらって魔法のように自分の悩みを解決できたら」と思ってしまうのは当然のことなのかもしれません。
でも残念ながら、あれはあくまでエンターテイメントとしての催眠であり、魔法のような催眠術はありますが、心の悩みは催眠術をかけたからといって、魔法のように解決するわけではありません。

では催眠は効果がないのか?というとそうではありません。
・催眠状態を深める
・暗示を入れる

催眠誘導を行うことで催眠状態が深まります。
催眠状態が深まるほどに暗示が入りやすくなります。
魔法のような現象を起こすわけではありませんが、この催眠の原理を生かすことができるのが催眠療法(ヒプノセラピー)です。

マインド・クリエイトでは、催眠術と催眠療法をベースに様々な心理(療法)を取り入れています。

・エリクソン催眠
・NLP
・ブリーフセラピー
・マインドフルネス
・瞑想
・仏教
・宗教

等など。
これは催眠誘導をメインとした催眠療法だけでは心の問題を解決することが難しく、より多くの視点と技術を取り入れることによって、より幅広い相談に対応できるようにするためです。
「催眠療法」ではなく「催眠心理療法」にしている理由でもあります。

マインド・クリエイトの催眠心理療法では、カウンセリングに多くの時間をかけます。
それは心の問題の要因を分析して、クライエントにも認識してもらうためです。
根本的な解決をするためには、クライエント自身が「なぜ自分は悩んでいるのか?」を知ることが大事だと思っています。
向き合うべきことが分からなければ向き合いようがないからです。

「あがり症」といっても人それぞれ反応が起こる要因も違うし解決方法も違う、という説明をしましたが、だからこそカウンセリングでの分析が重要になります。

催眠心理療法で「あがり症」を解決する。
それは催眠誘導だけでなく、一人一人解決方法が変わるということです。

マインド・クリエイトの催眠心理療法「考え方」「やり方」「方針」については、詳しく解説しているブログがありますのでこちらをご覧ください。

 

●最終は心のあり方が大事

なぜ緊張してしまうのか?
それはネガティブな感情を悪であると捉えるから、という説明をしましたが、最終は心のあり方が大事です。

あがり症の相談でセラピーをするときに、よくする話があります。
あり方によって変わるという内容です。

披露宴に出席したことは何度かあるでしょう。
新郎と新婦が挨拶する場面があるのですが、私は、緊張している新郎を何度も見たことがありますが、緊張している新婦を見たことがありません。

これは男女によるものではなく心のあり方の違いです。
新郎の意識は自分に向いていて、新婦の意識は相手に向いているから。

新郎は披露宴の最初に挨拶をします。
まだ場の空気が固いということもありますが、男性の場合は、自分を良く見せよう、カッコ良く見られたい、という意識が働いてしまいやすいのです。
意識は自分に向いていて、相手の評価を意識してしまいやすいのです。

新婦は披露宴の最後に挨拶をします。
両親に向けて手紙を読むことが多いのですが、両親に対する感謝の気持ちが伝わってきます。
意識は両親に向いていて、意識は自分に向いていません。

何を言いたいのかというと、人前で話をするときに自分に意識を向けるのではなく、聞いている人に意識を向けることで、緊張の度合いが大きく変わるのです。

自分に意識を向けると、相手の評価が気になり、緊張することに意識が向いてしまう。
相手に意識を向けると、相手のために話をするようになり、緊張することには意識が向かない。

この「心のあり方」は、様々な心の悩みにも共通することです。

 

●まとめ

今回の内容は、催眠療法に魔法を求めていた人にとっては、残念に思われたかもしれません。
あまりにもテレビで見る催眠術のインパクトが強いので、誤解を生んでしまうのは仕方がありません。

あがり症に限らず、心の悩みのほとんどは、自分自身が生み出しています。
だからこそ、悩みの本質を知り、自分の嫌な部分と向き合うことで、改善していくのです。

ネガティブな感情は悪ではなくパートナー。
そう思えなくても、まずは「あってもいい」と思うことで、ネガティブな感情との付き合い方は変わります。
そして少しずつでもあなたの内側から変化が起こり、今ある緊張を手放していくことができるでしょう。

 

 

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