催眠術Q&A「自分が掛からないと掛けられないの?」

 

催眠術に関する素朴な疑問にお答えします。

 

自分自身が催眠術に掛からないと掛けることができないのか?

これまで何度もされてきた質問の一つです。
私自身は掛かりやすいやすいタイプではないのですが、このような疑問は持ちませんでした。
この質問をしてくる人は、このようにイメージしているようです。

自分が掛からないと、人が掛かっているときの感覚が分からない。
だから掛けることができない。

人によって多少違いますが、だいたいこのように思われています。

 

ご安心ください。

 

自分が掛かりにくいタイプであっても、人には掛けることができます。
私の周りの催眠術師も、掛かりにくい人はたくさんいます。
逆に掛かりやすいタイプの人は、2~3割程度でしょうか?

確かに、自分自身が掛かった経験があると、その感覚を知ることができます。
人に誘導するときに、「こんな感覚を感じているだろう」とイメージできます。
しかし、催眠術は100人いれば100通りの掛かり方があり、同じように掛かっているように見えても掛かり方は違いますし、そのときの感覚も違うのです。
逆に術師が掛かりやすいタイプの場合は、自分の感覚を相手に当てはめてしまうことも考えられます。

ですから、術師が掛かりやすいタイプでもそうでなくてもどちらでも良いのです。

 

大事なのは、積み重ねた経験によるデータです。
練習を積み重ねていけば、今この人はこんな感じで掛かっていて、こんな感覚を感じている、と予想しながら誘導することができます。
このデータが多ければ多いほど、その精度はよくなっていきます。

 

もし、自分は掛かりにくいから、と諦めていた人がいるなら気にせずにやってみてください。

 

 

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