富士登山「死闘編」~もう限界~

体調万全で臨んだ富士登山。
雨で体力を奪われながらも、なんとか登頂できました。
しかし、エネルギーメーター「1.5」で下山をすることになりました。

 

ここまでの話はこちらをご覧ください。

 

 

5時15分から下山スタートです。
身体が冷え切って体力を奪われた状態での下山。

「もしかしたら下山はできないかもしれない・・・」

登山でここまで不安を感じたのは初めてかもしれません。
それだけ体力が残っていなかったのです。

 

 

登山ガイドが参加者全員にハッパをかけます。

●もう時間がないので取り残されないように
●9時までに5合目まで下山するように
●バスは10時出発
●遅れたらタクシーでバスに合流(タクシーだと2万円)
※この後、温泉施設に移動します

 

「3時間45分で下山できるの?」

他の参加者も疲労困憊といった感じでしたが、一気に緊張感が走ります。
不安そうに顔を見合わせています。
そんなことはお構いなしに、ガイドが下山スタート。

「いやいや、速すぎでしょ!」

私は最後のエネルギーを振り絞ってなんとか付いていきましたが、後ろを振り返るとほとんどの人が付いて来れていません。
ゆっくり降りると逆に疲労しやすいということですが、それにしても速すぎです。
結局、数名しか付いてこれないので、何度も止まりながら下山していきます。

 

しばらくすると雨が止みました。
そして、日の光がさしてきました。

「あと30分遅かったらご来光を見れたかも」

それよりも有難かったのは、体温が戻ってきたことです。
速いスピードでの下山、日が出てきたことによって、冷え切った私の身体が温かくなってきました。
さっきまで身体が自由に動かなかったのに、少し自由に動くようになりました。
9合目までは、しんどいながらも順調に下山できました。
私のエネルギーメーターは、「3」まで回復しました。

「身体の冷えって恐ろしい」

さらに冷えたら、低体温症になってしまうのでしょう。

 

 

気が付いたら天気が良くなっています。
少し余裕が出てきたら、とてもキレイな景色に気が付きました。
さっきまでの雨と寒さが嘘のようです。
雲海がキレだったので、思わず写真を撮りました。

ガイドになんとか付いていきながら、8合目に到着。
ここからは、自由に下山することになりました。
パワーメーターは「2」ぐらいでしょうか。

「まぁ、なんとか下山はできるかな」

膝・股関節・腰に痛みがなかったので、少し安心しました。

 

しかし、ここからが地獄の入口でした。
8合目から7合目までは、九十九折りが続きます。
同じような登山道をひたすら降りていくのです。
景色も同じなので、ジワジワと体力を奪われてました。

「しんどい」

再びネガティブな思考が働き始めます。
でも少しペースを落としただけで、休むことな降り続けます。
さらに降りていると、足首が痛くなってきました。
そうすると、バランスを崩しやすくなり、足を取られて尻もちをつく回数が増えていきました。
余計な力を一気に放出するので、疲労がどんどん増していきます。

「9時に間に合わないかも」

もし、ツアーでなかったら、この時点で長時間の休憩をとっていたのでしょう。
山小屋があれば、数時間寝ていたかもしれません。
でも、時間制限の暗示が私たちの身体を無理やりでも動かします。

 

7合目まであと4分の1ぐらいでしょうか。

「もう無理」

エネルギーメーターは「1」。
ここまで座ることなく降り続けていたのですが、意識も朦朧としきたので、たまらず座って休憩することにしました。
ついさっきまで太陽の光を喜んでいたのに、ここまで下山すると気温も上がり、今度は太陽の光が攻撃してきます。
突き刺すという表現のほうが合っているかもしれません。
とりあえず登山開始時の服装になって、身軽に動きやすくしました。
15分程休憩して、エネルギーメーターは微増の「1.5」

 

「もう無理」

と何度思ったか分かりませんが、6合目に到着。
ここまで来たら「ゴールできないかも」という不安は無くなりました。
最悪、馬に乗っても帰れます(笑)
時間にしたら1時間弱。
エネルギーメーターは「1」

 

ところが、ここからが本当の闘いでした。
歩きやすい登山道なのですが、足首が痛くて力が入りません。
頭もボーっとして、フラフラしてきました。

「もう限界」

あと20分程のところで、再び座り込んでしまいました。
もう歩く気力もありません。
エネルギーメーターは、限りなく「0」に近い状態です。
それでも最後の力を振り絞って立ち上がり、ギリギリ下山することができました。
時計は8時55分を示していました。
なんとか9時に間に合いました。

 

下山したらチェックするのですが、4分の1しか下山していません。

「そらそうでしょ」

そもそもハードルが高いのだから。
でも、人のことを考えている余裕すらなく、とりあえず重い足を引きずりながら帰りの支度をすることにしました。

 

つづく・・・

 

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