催眠術における忖度

ここ最近、テレビなどのメディアで忖度(そんたく)という言葉をよく聞きます。
最初は、政治家の働きかけがあったかどうか?の問題が、いつの間にか忖度があったかという問題にすり替えられていることに、皆さんは気づいているでしょうか?

 

私たちは、メディアという強力な催眠装置に、いつの間にか感情を動かされ、思考や行動をコントロールされています。
これはとても恐ろしいことなのです。

一部の事実や出来事を取り上げて、そこに解釈や予測の話を付け加えて印象操作をする。
これは、魔法のような催眠現象を起こすわけではありませんが、広い意味での催眠になります。
誘導されていると気づかない催眠は、無防備に抵抗することなく掛かってしまい、さも自分が選択しているように感じてしまう。

印象操作の分かりやすい例を出すと、印象操作するときは、人物の写真の表情や、そのときに流す音楽を変えます。
良い印象を与えたいときは、良い表情の写真と明るい音楽。
悪い印象を与えたいときは、悪い表情の写真と暗い音楽。

これは、とてもシンプルなテクニックなのですが、すごく効果のあるやり方なのです。

 

音楽に関して言えば、同じものが使われていることに気づいているでしょうか?

例えば、日本代表のテーマソングは、勇気を与えたり、感情を高めたり、何かに挑戦している映像のときに使われたりしています。
同じような印象を与えたいときに、繰り返し同じ音楽が使われるのです。
そうすると、この音楽が流れたときに、同じような感情や印象を持ちやすくなるのです。
これこそが、世の中にある催眠でもあるのです。
結局、多くの人が、発信者側の意図によってコントロールされているということです。

 

私たちが身に付けなければいけないのは、このような印象操作に動かされるのではなく、事実を見極めて、色んな視点から情報を集めて、自分自身で客観的に物事を見て、自分自身で選択する力です。
しかし、人は考えることを面倒くさがり、その時の感情に左右されやすい生き物なので、とても難しいことでもあります。

でも、その力を身に付ける一つの方法が、催眠術の学びでもあります。
催眠術を学んでいると、いかに世の中が催眠で溢れているかを知ることができます。
この「気づき」がとても大切で、気づくからこそ身を守ることができるのです。
マインド・クリエイトでは、そのような学びも提供していきたいと思っています。

 

 

忖度(そんたく)を辞書を調べると次のように書いてあります。

意味:他人の心をおしはかること

まあ、なんと曖昧なのでしょう。
しかも、元々の忖度には良い悪いもなく「相手の心を推測する」という意味で使われていたのが、いつの間にか意味合いが変わってしまったようです。
どうやら、「上司の意向を推しはかる」というように、おべっか、へつらい、気に入られる、という本人の意図も含まれるようになったようです。
そんなことなら、日本中、いや世界中で忖度が働いていることになります。

 

催眠術にも忖度はあります。

被験者(体験する人)が、術師に忖度するのです。
術師の心を推測して、どのような反応を求められているかを感じとる。
気を遣って反応してくれる時もあれば、時には反応することによって、術師に気に入られようとしたり、受け入れてもらおうとすることもあるのです。

同じような誘導であっても、反応が違うのは、この忖度が働いているからでもあります。

 

税金の無駄遣いをして、こんなくだらない議論をしている政治家に対して怒りを覚えます。
いつまで経っても変わらない日本の政治。
根本的なものを変えなければいけないと分かっているはずなのに、その議論を避け続けて同じようなことを繰り返す。

ただのパフォーマー議員は、とっとと消えて欲しいものです。
あと、くだらない催眠ショーを見せ続けるメディアも。

 

 

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