なるほど!納得! Birdieさんの書籍

世の中で悪用されている心理テクニック
著:Birdie  
フォレスト出版 1400円+税

【主要目次】
◎第1章:心理学の権威が「メンタリスト」だと思ったら大間違い
◎第2章:信じる者は、騙される――催眠術にかかる人、かからない人の違い
◎第3章:悪い奴らは、どんな準備をしているのか?――黒すぎるテクニック
◎第4章:ビジネスでもプライベートでも使える「正しい」心理テクニック
◎第5章:滅びろ、催眠術

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Birdieさんの初書籍「世の中で悪用されている心理テクニック」を読みました。

メンタリスト・催眠術師・マジックカフェのオーナーと、様々な顔をもつBirdieさんだからこそ書ける実践的な内容でした。
使えるテクニック満載です。
催眠術に関しては、導入部分の会話術が使えると思いました。

 

批判的な切り口になってはいますが、Birdieさんの本意は、催眠の本質を伝えようとしていると感じました。
超常現象、占い、新興宗教、ネットワークビジネスなど、世の中は催眠(術)で溢れています。
その中には悪意をもって、催眠や心理テクニックを使いコントロールしようとする人がいます。
そんな人に騙されないようにするためには、自分自身でテクニックを知ることが大切です。
この書籍は、色んな角度、色んな視点から書いてあるので、きっと世の中の催眠から身を守る防御力は上がることでしょう。

 

さて、問題の第5章です。
「滅びろ、催眠術」というタイトルは、催眠術師にケンカを売っているようなもので見逃すわけにはいきません。
中途半端な内容なら批判してやろうと思っていましたが、Biridieさんの思いが分かったような気がします。
どちらかというと催眠術師よりもメンタリスト側の視点で書いてはありましたが、パフォーマンスにこだわりをもっている、と感じました。

かなり昔になりますが、Biridieさんとの対談を思い出しました。
テーマは、「マジシャンから見た催眠術」です。
似たような世界であると思っていた私は、マジシャンの視点から催眠術はどのように映っているのかを聞きたかったのです。

そこでBiridieさんは、「催眠術はショーとし成り立っていない」と発言しました。
犬になったり、ワサビを食べさせたりして、掛かっている人を見せモノにしているというのです。
この時は「なるほど~」なんて聞いていましたが、今なら分かります。
エンターティナーの視点で答えていたということが。

 

多くの人は、すぐに結果が出ることを望んで、魔法を求める傾向にあります。
だからこそ、見た目が派手なもの、心をくすぐるような名前やタイトルに興味をそそられます。
しかし、それは心理テクニックによって、発信者側の意図通りに動かされてしまっていることもあるのです。

催眠で溢れている世の中。
客観的に物事を見て、良い悪いの判断をして、自分で選択する、ことが大切なのではないかと思います。

そんなことも教えてくれる一冊です。

 

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催眠術
https://mindcreate.com/
催眠心理療法
http://saiminsinri.com/

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