そうだ!催眠術、学ぼう。【その30】

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【その30】誘導はシンプルに簡単に

催眠誘導は、シンプルに簡単に、を心掛けてください。

誘導には、

・必要で効果がある言葉
・必要がなく効果がない言葉

があります。

特に最初の頃、誘導が長く複雑になってしまう人がいます。
「長い誘導がいい」と思い込んでいる人もいれば、自信がないので無理に言葉を付けたしてしまう人もいます。
それらの誘導は、ほとんど必要がなく効果がない誘導になっていると思ってください。

催眠術での誘導は、暗示の要素以外にも、「どのようになるか?」を被験者に理解できるよう伝えることも重要となります。
そうすると、誘導が複雑になるほどに伝わらなくなってしまうのです。
そもそも、自分がイメージしていることを相手に言葉で伝えるとき、そのまま伝わるわけではありません。

人それぞれにフィルーターがあり、そのフィルターを通して言葉を伝えたり受け止めたりしているとイメージしてください。
このフィルターは、性格、生まれて育ってきた環境、人との関わり合い、理解力、読解力、価値観・思想・信念などによって形成されます。
同じフィルターを持っている人はいなので、自分がイメージしているものが、そのまま伝わることはあり得ないのです。

「伝言ゲーム」をテレビなどで見たことがあると思います。
5人で行ったとして、1人目が言った内容を5人目にどのように伝わっていくのか?というゲームです。
自分が聞いた話を次の人にそのまま伝えようとするのですが、1人目が言った内容と5人目が受け止めた内容が全く違うものになっている、という映像からもそのまま伝わることは難しいということが理解できるでしょう。

だからこそ、誘導が長く複雑になるほどに、術師と被験者との間にズレが生じてしまい、逆に掛かりにくくなってしまう可能性があるのです。
「なかなか成功率が上がらない」という人は、誘導をシンプルにするとうまくいくかもしれません。

 

 

勘違いしてはいけないのは、長い誘導がダメというわけではない、ということです。
必要で効果のある言葉であれば、付け足して誘導していけばいいのです。

それでは、必要で効果がある誘導、とは何なのでしょうか?

それは、術師が目的を持って、意図して付け足す言葉です。
何のために言うのか、どんな反応を起こすために言うのか、どんな暗示を入れるために言うのか、どんな見極めをするために言うのか、目的を持って行う誘導であり言葉です。

目的がない誘導は、ただ付け足したもの。
目的がある誘導は、より反応を起こすためのもの、成功率を高めるためのもの。
目的・意図があるからこそ、言葉は明確な形となり、その言葉は力を持つのです。

 

【イベント・セミナー情報】

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2016年 2月21日(日) そうだ!催眠術、学ぼう。【京都】

2016年 3月19日(土) 「掛ける」と「解く」の催眠療法講座

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催眠術
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催眠心理療法
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