「催眠状態」と「暗示」と「催眠現象」

 

 

①催眠状態の深まりやすさ
②暗示の入りやすさ
③催眠現象の起こりやすさ

この3つは混同しがちですが、術者としては別物として捉える必要があります。
なぜなら、目的によって必要な要素が変わってくるからです。
そして、人によって、どの能力が高いか?どの影響力が強いか?が違うからです。

こういう地味な話をするとあまりウケないのですが、実はとても大事なことなのです。
私自身、この違いを自分なりに説明できるようになるまでに、3~5年程かかりました。

テレビで見る魔法のような催眠術にどっぷり掛かるためには、3つの要素が必要となります。

 

ここで勘違いが生まれやすくなります。
世間一般的には、「催眠=テレビで見る催眠術」というイメージがどうしてもついてしまいます。
そうすると、催眠療法や自己催眠においても、同じように捉えられてしまいます。
そして、少なからず魔法を求めてしまう傾向があります。

催眠療法と自己催眠では、③は必要ありません。
催眠現象が起こりやすければ、それを利用することができますが、「椅子から立てない」「名前を忘れる」というような現象を起こす必要はないのです。
ですから、③を切り離して考えればいいのです。
ただ、現象を起こすことによって「催眠はある」と信じることができ、催眠状態も暗示もより入りやすくなるので効果を高めることができます。
催眠療法士はエンターテインメントの催眠術を身に付けた方がいい、と言っているのはこういう効果を得るためでもあります。

さらに、①と②の能力が高くなかったとしても問題ありません。
そもそも、①と②の能力は誰でもありますし、訓練次第で高めることができますし、術者の技術で補うことができます。

 

これらのことは、術者ですら理解するの時間がかかるのですから、催眠を知らない被験者やクライエントには理解できるはずがありません。
だからこそ、誤解を解くためにもじっくりと丁寧に説明していく必要があります。
特に、自己催眠や催眠療法に魔法を求め過ぎている場合には、勘違いのないように説明する必要があるでしょう。

 

あまり焦点が当てられない部分ではありますが、とても大事なことなので自分なりにでも理解を深めていってください。
この三つのポイントを自分なりに説明できるようになったとき、きっとあなたの催眠技術もレベルアップしていることでしょう。

 

 

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